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【武の美 -武楽(ぶがく)- 公演案内】【武藝会通信】

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【武の意義と本質】

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 「武」という字の由来は、「二」「戈」「止」の三つの文字の組み合わせによる「二つの戈(ほこ)を止める」と言う会意文字であるとする説が知られています。

 二千年前の書物『春秋左氏伝』には「それ武は功を定め、兵をおさむ。ゆえに戈を止むるを武となす」という楚の荘王の言葉があります。後漢の許慎は『説文解字』の中で「武とは撫(ぶ)なり、止戈(しか)なり。禍乱を鎮撫するなり。禍乱を平定して人道の本(もと)に復せしめ、愛撫統一することが武の本義なり」と説いています。この解釈は、荘王及び許慎の願い、もしくは機智によるところかも知れません。武という文字本来の起源としては賛否ありますが、日本に漢字が伝来する以前に遡るこの解釈が、結果的に日本の武士の発生、武道の精神の形成に影響したことは十分に想像できます。

 また、西暦六〇三年に聖徳太子が制定した、我が国最初の成文法である『一七条憲法』には、その第一条に「和を以って貴しとなす」とあります。こちらも意見が分かれますが、和を貴ぶ精神は日本人に根付いています。

 極真空手大山倍達総裁の言葉に「力なき正義は無能なり。正義なき力は暴力なり」とあります。少林寺拳法開祖・宗道臣は「武道の本質は、修行鍛錬する事を通じて精神と肉体と健全なる自己を確立すると共に、社会的にも積極的に不正や悪と戦ってゆける勇気と行動力を持った人間を作って行く『人づくり』の大道です」としています。

 私たち武楽座でも、「武」の本義は争いを止め、平和を守る事と捉え、真の武士は「和」のために闘うものと定義しています。

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by bugakuza | 2006-06-14 14:49 | 【武の意義と本質】

和太鼓、小鼓、能管などによる力強い奏楽と琵琶語り、そして武道・武術の動きを基にした武踏による躍動的な技藝「武楽」の公演 及び 武藝の稽古、研究を目的とした会「武藝会」の案内です。


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